profile3 (travel) 〜旅行編〜    by K.Kin
 
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 昔、ある港の波止場で、別れのシーンを目撃したことがある。友人と二人で旅行をしていて、長距離フェリーのデッキで出港を待っていたときだった。
 上京する一人の若者を、友人や後輩たちが見送りに来ていたらしく、デッキにいる若者と岸壁の人たちの間には数えきれないほどのテープが・・・
 やがて汽笛が鳴り、船が岸壁から離れ、別れのテープが若者の手から空に舞ったとき、それを見ていてなぜか涙が出てきた。
 
 遠く離れた見知らぬ町でも、たくさんの人々が生活をしている。それぞれの思い、それぞれの人生。そして、自分ひとりだけが生きているのではないということに気がつく。
 このように、旅先で感傷に浸るのもたまにはいいだろう。もしかしたらそれは、自分自身を見つめ直していることになるのかもしれない。
 
 旅行というものにルールはなく、自分流のスタイルで行けばいいのであるが、僕は断然、鉄道旅行が好きです。地方線の特急列車に乗って、車窓の風景を眺めながら、駅弁を肴にお酒を少々。夜は温泉旅館に泊まってたっぷりとお湯につかり、日頃の心の垢を洗い流すのだ。もちろんゆったりとしたスケジュールにして、観光地を巡るだけではなく訪れた町の散策もしたい。
 
 趣味というほどではないが、僕は旅行が好きだ。
 いつかは、一人旅もしてみたいなあ・・・
 
 (2008.11.29)
 
 
 
        
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